2009年05月24日

杉原理生 「硝子の花束」 感想



◆内容紹介◆

大学生の瑛は、兄の恋人だった脩一と一緒に暮らしている。数年前、兄・雅紀の死に落ち込む脩一と一時期関係を持っていたが、今はお互いそのことには触れられずにいた。昔から脩一を好きだった瑛は、脩一と恋人同士になりたいと願っていたが…。
ある日、不思議な均衡を保ちながら暮らす二人の前に、雅紀がかつて家庭教師をしていたという青年・本宮が現れ―。

◆感想◆
色々な小説を読んで、どの作家さんが面白いか、という事を調べたいですね。

さて、「硝子の花束」。文章が好きでした。けど、萌えは無いかな。

一つ一つの表現をかみしめるように読んでしまいます。
普段は割と流し読みする方で、後から戻って読んだりとかするんですが、この本はちゃんと表現も味わいました!
3人称視点から淡々と描く文章は、一件冷たくて硬いようですが、案外優しい。
ただ、その分感情移入はしにくかった
1人称で語られると、どうしても主人公の立場に立って物語を捉えたくなってしまうから、主人公が寂しいと思えば自分も寂しくなるんですね。
でも、3人称はどのキャラクターに対しても平等な視点で語るから、第3者の立場で物語を捉えることになる。
どっちが良い、悪いの話ではないと思いますが、この作品には3人称があってるかな。

お互いが過去に縛られて、素直になれないという展開。
そういう作品に弱い・・・・・・というか、ある程度王道化している展開でも、引っ掛かる物には何度でも引っ掛かるので(←)、この作品も読後にジワッと来ました。
「絆」をテーマにした作品があるとすると、それがいかにも王道な展開であっても、ジワッと来てしまうタイプです(笑)
泣いてしまった「わすれな人。」とはまた違う良さがありますね。こっちは、浸るっていう感じかなー??

読んだ後に染み込むような気分になれるのですが、一方で、結構文章が硬いから、サラッと読むには向いてないかも。
文章が硬いというか、表現が硬いというか。
一般小説のそれに近い物がある、といえば分かりやすいですかね?

引き込まれる!っていうタイプではないですが、寝る前にちょっとずつ読み進めていくにはいいかも。


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