2009年06月02日

木原音瀬 「FRAGILE」 感想


【中央書店コミコミスタジオ】

◆内容紹介◆

大河内の人生は、バラバラに壊されてしまった。一人の男の手で―。
才能あふれる部下・青池を嫌い、一方的に蔑ろにしてきた大河内。我慢の限界を迎えた青池は大河内に襲いかかるという事件を起こし、社を去っていく。目障りな存在がいなくなり安堵したのも束の間、ある夜、その青池が大河内の自宅で待ち構えていた…!
大反響の雑誌掲載作に大量書き下ろしを収録。二人が踏み込んだ愛憎の迷路のたどり着く先は―。

◆感想◆
木原さんの本はこれが初めてです。
実は、他に木原さん作品を何冊か積んであるのですが(「美しいこと」や「リベット」)、なかなか読む気が起きず、今回ようやく読み出した次第・・・・・・

というわけで、初木原作品は「FRAGILE」となりました。
うーん、嫌いではなかったけど、最初に読んだのは間違いだったかも?
かなり痛い内容でした・・・・・・

文章に関してですが、前評判の通り上手かった。BL作品の中では、硬派に思えます。ただ、ガチガチの硬派というわけでもないのですが。結構程よい感じではあった。
ただ、自分が「凄く好き!」といえる雰囲気ではなかったかな。好きは好きだけど、ちょっと読み疲れるというか、くどいような印象が。

内容は、痛々しいの一言に尽きます。
青池は、愛する大河内の同性愛者を貶めるような発言に殺意を覚え(傷付いたのでしょう)、監禁します。
それ以前からの大河内の行動を見ると、とても大河内に同情する気になどなれず、むしろいい気味だとも思っていました。「青池、もっとやれ!」みたいな。
でもですね、読み進めるにつれて、青池の仕打ちがどんどん酷くなって・・・・・・。愛しさ余って憎さ百倍ってヤツかな? しかも文章がやたらと臨場感を出してくるので、正直怖いです。
それでも、愛と憎しみがいつ変わるか分からない様子は伝わってきましたし、ついつい読み進めてしまいます。
なんというか・・・・・・夜眠れなくなると分かっているのに、ホラー映画を見てしまうような?それだけ引き込まれるものが・・・・・・
結局最後は、なんともいえない、暗い愛憎の入り乱れた関係になります。愛なのか憎しみなのか、境界がハッキリしてないような感じ。
でも、それがこの二人にはあっているのかな、なんて思ったり。
一応大河内にも青池に対する愛情が芽生え始めたようですが、それまでの過程が過程だったので、ちょっと疑いがありますけど。

もうなんか、過程は怖くて怖くて・・・・・・青池はもはや、偏執狂というかそれ以上というか。だって、精液かけたドッグフードとか食べさせたりしてるんですよ・・・・・・
凄く怖かったシーンがあるのですが、それは皆さんの目で確かめてください・・・・・・orz
血です、出血多量・・・・・・あー嫌だ・・・・・・

万人に勧められるものではないですねー。
ちなみに自分は、内容的にはよかったのですが、一部現実感に乏しい事に引っかかりを覚えました。「実際にここまでして見付からないか?」ということ。
まぁ、見付からないような気もするんですけど、見つけて貰えない大河内が可哀相で・・・・・・(苦笑

完全に狂気の世界でした。引き込まれるものがある反面、かなり怖い。
それと、ファンタジックではないです。汗だとか排泄だとか、同性愛におけるセックス前の準備とか。(言葉悪くてごめんなさい)
そこはよかったかな。息づいてくるので。


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